〈レビュー〉クライミング用ソックスを履き比べてみた。
私がクライミングを始めたころ、「クライミング用ソックス」というものはなく、ほとんどのクライマーが素足でシューズを履いていました。その方が足裏感覚が良いのですが汗をかいたら足入れは悪くなるばかり。汗かきにはたまったものじゃありません。その為、足入れし易いように排水口ネットや薄手のソックスを利用したりしていました。
そんな中、(おそらく日本初!違ってたらすみません)「ロックソックス」なるクライミング専用靴下が発売されました。価格は¥1,000ほど。当初、靴下1足に1000円も出せない!高い!ユニクロなら3足買える!と見て見ないふりを決め込んだのですが、それもすぐに心変わり。1足買って試してみると、足入れのし易さに驚きすぐに虜に。それ以来専ら靴下クライマーになってしまいました。前置きが長くなりましたが、今まで履いたクライミング用ソックスのレビューをしてみます。
<ロックソックス>
素材:ポリエステル、コットン、その他
参考価格:¥1,026
伸縮性★★★
拘束性★☆☆
耐久性★☆☆
コスト★★★
他と比較してコットンの比率が多いようで、肌触りは良く、普通の靴下に近い感触です。その分伸縮性があるので拘束性は弱く耐久性も劣ります。柄のバリエーションが豊なので、好みのものが見つかるかもしれません。
<フットマックス>
素材:ナイロン、ポリエステル、ポリウレタン、コットン、アクリル
参考価格:¥1,836
伸縮性★☆☆
拘束性★★★
耐久性★★★
コスト★☆☆
薄手で伸縮性は小さいので足の拘束力は高くなります。足裏感覚を重視したいのであればコレ。耐久性も良い。ただし通気性があまりよくないので汗かきな人はツライかも。価格が高いのもネック。
<ペルアドラ>
素材:ポリエステル・ナイロン・ポリウレタン
参考価格:¥1,296
伸縮性★★☆
拘束性★★☆
耐久性★★★
コスト★★☆
伸縮性はフットマックスよりはありますがそれなりに拘束力もあり、耐久性も良いです。何よりこの性能で価格が手頃。トータルバランスに優れていると思います。私はこれが1軍で4足所持しています。
<GECKO / ゲッコー【 Ergo Comfort / エルゴ コンフォートボルダリングソックス】>
素材:ナイロン、ポリウレタン、ポリエステル
参考価格:¥972
伸縮性★★★
拘束性★☆☆
耐久性★★☆
コスト★★★
価格は安い。ロックソックスより安い。ただし伸縮性が大きくシューズの中で滑る感じもします。通常よりワンサイズ小さめがいいかもしれません。耐久性はロックソックスよりはあると思います。
履いたことはありませんが、他にも変わったものですと素材がネオプレンのクライミングスキンというものがあります。このネオプレンはスキューバダイビングのスーツに使用される素材のようです。あまり水分を通さない(通気性も良くなさそう)素材なので汗かきにとっては中に汗が溜まってしまう懸念は拭えません。汗が溜まると滑りそうで。耐久性は高そうですが何より価格が¥2,600もするので1回お試しといかないところがネック。
あとはスポルティバだったりThe north faceだったりがクライミング用ソックスを出していますので試してみたらいいかも。
以上、参考になれば幸いです。